昨年は下鴨神社獅子狛像奉納に始まり、沢山の寺院や個人の方々にお納めさせていただくことができました。
仏師になって19年、神仏彫刻は特殊で難解で奥深いものだと追求すればするほど感じさせられます。
造形力はもちろんですが、古典への造詣も必要、なにより技巧を越えたところにある、神性や仏性を宿す力が求められる。
当初は雲をつかむような感覚でしたが、私なりの神仏の現し方、その道筋がようやく見えてきました。
ご縁がある限り、至高の神仏を目指して進んでまいります。
また、今年から新たな挑戦も進めます。
長らく一職人として受注制作に徹しておりましたが、皆様の前でお披露目できるよう作品作りに取り掛かります。
全国、あるいは世界で発表の場をいただきながら、「神仏彫刻の今」を伝えていきます。
令和七年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
京仏師 宮本我休 拝