経机とは読んで字のごとく経本や仏具等を置く机のことで、今回は寺院用の創作仏具として唐草の透かし彫りを随所に施した唯一無二の経机です。
全体に摺り漆を施し、重厚感のある仕上がりになりました〇
私の得意とする唐草文様を一からデザインし彫り上げました。
中央には空想上の華・宝相華を配し、外へエネルギーを放射するように唐草が伸びます。
唐草彫りは連続性と流動的な流れを表現することが最も大切で難しいところでもあります。
今回は通常金具で作る部分も木で彫り上げています。
試行錯誤を繰り返し大変苦労しましたが、今までにない仕上がりになったかと思います。
この部分が今回の経机で最も注目してほしいところです(^^)
以下は漆を塗る前の状態です。
使用した木は栓の木。
栓は色が白く木目も大変綺麗な木ですのでそのままでもとても美しい仕上がりです(^^)
今回は通常金具の部分を木で作り上げた初の試みでしたが、木彫刻の可能性を最大限引き出せたのではないかと思います。
こういった挑戦をさせていただけるのは職人として大変ありがたいかぎりです〇
このようなご依頼は苦労は伴いますがとても楽しくやりがいがありますね(^^)
またご縁がありましたら他にない唯一無二の仏具を制作してみたいと思います☆
【宮本工藝制作実績】https://gakyu.jp/works