ご依頼いただき寺院用山号額を制作中です。
お寺とゆかりのある「八雲」に山号の「金剛」いわゆる金剛杵(独鈷)を乗せたデザインです。
もくもくと立ち昇る八雲から金剛杵が出現する、臨場感のある雲の動きが今作のポイントです(^^)
使用する材はケヤキ。
ケヤキは堅剛で彫刻もしやすく山号額に最適の材です。
この額を掲げられるお寺は一年を通して寒暖差が大きく、木にとっては過酷な環境になりますので、その環境に耐えれるようによく乾燥した厚みも極厚のものを選定しています。
雲の流れが引き立つような木目で雰囲気も良し! 良い材とは出会いは一期一会です(^^)
大まかな形を描きこんでここから彫刻スタートです〇
工房中に鑿音が響きます(^^)
弟子時代、師匠が「上手い人は鑿音にリズムがあり聴いていて心地いい」とおっしゃっていました。
たしかに師匠の鑿音は聴いていて心地よかったなぁ〇
逆に言うと下手な人は聴き心地が悪いということ、この鑿音を聴く弟子たちははどう思っているのでしょうか…(^^;
どれだけ機械やテクノロジーが発達しても結局この鑿と木槌が効率がいいんですよね(^^)
木目を読みながらグイグイ彫り進めます〇
雲の形が大方出てきました〇
これから文字を彫り、全体の彫刻に入っていきます。
何百年と掲げ続けられる山号額、歴史に残る名作となるようこれから励んでまいります!
【過去山号額制作実績】山号額【雲流】 制作実績 | 京都の仏師【我休】GAKYU by 宮本工藝
【宮本工藝制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)