静岡県富士宮市の日蓮宗寺院・法典寺様からご依頼をいただき、境内にあります納骨堂『弥勒の丘』の象徴仏として弥勒菩薩像を造佛させていただきます。
先日はその造佛の無事を祈願する法要『鑿入れ式』を行いました〇
弥勒の丘の背景には雄大な富士山がそびえ立ちます。
この日はあいにく雲がかかっていて頂上の方だけ少し見える程度でした。
雪が解けた夏の富士山ですね〇
2年前に苦しい思いをして登ったのを思い出します…(^^;
弥勒の丘 納骨堂の内部です。
新しいこれからの供養の形ですね〇
内装も無駄がなく美しいデザインです(^-^)
棚を抜けると祭壇にたどり着きます。
ここに今回お造りする弥勒菩薩様が安置され、背景には富士山が悠然とそびえ立ちます〇
法要が始まりました〇
お題目(南無妙法蓮華経)がなんとも心地いいです。
ご住職が木剣という法具を打ち鳴らしながら御祈祷されます。
カチカチ!という音がお堂内に響きわたりすごい迫力です。
御祈祷が終わるといよいよ鑿を打っていきます。
先ずはご住職から。
小さいお子さんにも挑戦してもらいました〇
なかなか経験することのない法要ですので記憶に残りますね(^-^)
参列の方々が一通り終われば最後に私が一刀入れます。
私にとってはいつもの一刀ですが、音と迫力に感心していただけます(^^;
無事鑿入れ式が終わりました〇
この鑿入れ式という法要は一般の方にとっては一生のうちに一度経験できるかどうかという非常に貴重なものですが、この法要を経験してもらうことで実際に自分自身が造佛に関わったという想いが強くなり、仏様が出来上がってからもお寺や仏様との繋がりがより深くなります。
そういったことを考えるととても意味のある法要だと思います〇
これから約2年という歳月をかけて造佛します。
光背の富士山に負けないよう雄大で美しい弥勒様を一刀三礼現したいと思います!
京仏師 宮本我休 合掌