笏(しゃく)とは中国では役人が君命の内容を、忘れないように書いておくための板だったようで、 日本においては、君前での備忘のため、笏に必要事項を書き記した紙(笏紙:しゃくがみ)を、裏面に貼って用いていたようです。今でいうとカンペの役割だったんですね(^-^)
のちには重要な儀式や神事に際し、笏を持つ人のその姿勢や、さらには心を正すための持ち物となったのです。
今回はそんな笏を京都・嵐山野宮神社様からご依頼いただき特注で深い紅色の漆塗りを施した笏を作らせていただきました〇
使用した材は木曽檜。
それに紅溜塗りという技法で深みのある紅を漆で塗りあげています。
これは使い込むほどに漆が透けていきより赤みが増していきます。
そもそも今回のご依頼は野宮神社様が還暦を迎えられるお知り合いにお祝いとして送られるもので、そのため赤い笏を作らせていただきました〇
これからどんどん使い込んでもらって自分色に染めていってもらいたいです☆
工房から徒歩で納品〇
平日にもかかわらず嵐山は日本語が聞こえないくらい海外の旅行者の方々でにぎわっていました。(^^)