ご依頼いただき、浄土宗の善導大師、法然上人両像をお造りさせていただきました。※身丈6寸 総高47cm
善導大師は中国浄土宗の僧侶で日本浄土宗の開祖・法然上人に多大な影響を与えた方です。
今回は坐像ながら法然上人が善導大師と夢の中で対面した「二祖対面」の情景を思い浮かべながら完成させました(^^)
善導大師は阿弥陀仏の化身とされ、御身の半分が金色に輝く「半金色」の御姿です。
善導大師は二祖対面で雲に乗って現れられたことから御袈裟に金彩で雲の柄を入れています。
半金色の部分にも金彩を施しています。
阿弥陀仏の化身とされる善導大師は法然上人と比べて少し仏様に近いお顔に仕上げています。
合掌しお念仏を一心に唱える御姿です。
法然上人は43歳で浄土宗を開宗されます。
お念仏により世を救わんとする決意に満ちた表情、開宗当時の御姿を刻みました。
法然上人の身体的特徴で吉相でもある「法然頭」(頭頂部中央が窪んでいる形状)も忠実に表わしています。
実は私の頭頂部も同じ形状なんです(^^)
しかも上人のご命日が私の誕生日という偶然…、恐れ多いことではありますが、親近感を持ちながら制作させていただきました〇
今回共に肖像彫刻でありながら浄土宗を開宗された43歳ころの「人・法然上人」と阿弥陀仏の化身とされる「仏・善導大師」を対照的にお造りさせていただきました。
難しい試みでしたが理想の御姿に仕上がったと思います(^^)
浄土宗では非常に重要な二祖の御像、末永くお祀りいただけたら幸いです。
【宮本工藝仏像制作実績】仏像彫刻 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)