僧形文殊菩薩とは禅宗では文殊菩薩の修行途中の姿を表し、剃髪し坐禅を組む僧形で修行僧の完全な姿として坐禅堂の中央に安置されます。
今回は特に”如法衣”とよばれるお袈裟の質感に特にこだわって制作しました〇
使用した材はクスノキ。
クスノキは広葉樹の中でも比較的柔らかく彫刻しやすいのが特徴です。
独特の香りは”樟脳(しょうのう)”とよばれ、防虫効果があります。
お袈裟の独特な張り感、たたみ跡まで再現しました〇
静寂の座禅堂に、より緊迫感が増すよう獅子は咆哮し辺りをにらみつけます。
修行僧の模範であり、お堂を守護する佛としてこれから末永くお祀りしていただければと思います。
京仏師 宮本我休 合掌
【宮本我休制作実績】http://gakyu.jp/works