新たに三十三観音像の制作をご用命いただきました。
三十三観音とは、観世音菩薩の三十三の変化浸であり、西国三十三観音霊場それぞれのご本尊三十三体を一堂に集めた形が寺院などでは今でも多く残されています。
今回その例に倣った形を新たに建てられた観音堂に御安置する予定です。
山門横にあるのが新たに建てられた観音堂です。
出来立ての観音堂内は桧の良い香りに包まれていました(^^)
この棚にずらりと並びます。
八大童子、十二神将、二十五菩薩、二十八部衆、五百羅漢などなど、仏像には体数そのものに意味が込められたものがいくつかありますが、今回の三十三観音もその中の一つです。
一体一体の大きさは30cm程ですが、1年間に1~2体の制作を予定していて、なんと納期は最大で20年となります。
20年後私はちょうど60歳の還暦を迎えます。
40~60歳というのは仏師として気力、技巧共に充実する時期、そんな時期にこのようなご依頼をいただけたのは大変ありがたいことです。
ですがこれで60歳まで死ねないことが確定しました!(笑)
健康に注意しながらこの大業を成し遂げたいと思います(^^)
20年後、拙作の三十三観音がこのお堂に整然と並ぶ景色を思い浮かべながら、研鑽に励み、日々を積み重ねていきます。
【宮本工藝制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)