今年は瑩山禅師700回大遠忌。
曹洞宗において道元禅師は「法統の祖」、瑩山禅師は「寺統の祖」と位置づけられます。
つまり現在の曹洞宗教団の礎を築いたのは瑩山禅師です。
頂相彫刻(肖像)の歴史は古く、奈良時代には仏師による本格的な像が作られるようになりました。
源流として中国大陸からもたらされた遺骨崇拝があります。
中国では南北朝時代に石室などに遺体の肉身が固化した肉身像(真身像)、つまりミイラを安置するようになり、
やがて漆を使って像の保存を図った「加漆肉身像」が堂中に安置されるようになります。
そういった真身像、肉身像の代わりとして生々しいまでの肖像彫刻が生み出されたわけです。
とりわけ仏教において祖師像の重要性は高く、いかに生き写しのような像を表せるかということに仏師は心血を注いできました。
連綿と続いてきた頂相彫刻の伝統を踏襲し、まるでそこで息をしているかのような御像に仕上げます。
【宮本工藝制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)