ご依頼いただき不動明王立像を造らせていただきました。
身丈7寸(21㎝)、総高約37㎝、楠の良材を使用し、不動明王の姿形、十九観で現しました。
平安期の不動明王に抱く畏怖観と、鎌倉期特有の実在感を併せ持つ新たな不動明王像を目指しました。
やはり不動明王には圧倒的な威圧感が必要です。
今回のように小さい御像の場合は表現の範囲が限定されてしまうので難しいのですが、陰影の濃淡を工夫してその威圧感を最大限高めていきます。
光背の火炎も炎の揺らぎ、挙動を観察し象徴化させたオリジナルの表現になります。
末永くお祀りいただき更に凄みを増していってくれることを願います。
【宮本我休制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)