今回で四代目となる韋駄天像が完成しました。
手に宝棒を持ち合掌礼拝する御姿、私が追い求める韋駄天像の理想形がまた一つ熟した形となりました。
仏身総高は51cm、楠の一材から彫り出す一木造りです。
韋駄天様は主に禅宗寺院で伽藍を守護する仏様として祀られています。
「韋駄天走り」という言葉があるように、足の速さは諸天中随一で釈尊の遺骨分配に際して、仏牙を盗み去った足の速い鬼を追って取り返したという伝説があります。
その韋駄天走りで駆け回り帰した一瞬の刹那、衣はその余韻を残しまだ暴れていてもう少しで落ち着くところです。
韋駄天像は主に禅宗の玄関にお祀りされます。
頭を下げ合掌礼拝し来客を迎える御姿は私独自の表現です。
実は現在五代目、六代目の制作を進めています。
私が追い求める韋駄天像の理想形がどのように熟していくのか、とても楽しみなんです(^^)
【宮本我休制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)