ご依頼いただき三代目となる普賢菩薩騎象像「動の白象」をお造りさせていただきました。
動きのある白象は私独自の表現。この唯一無二の形も三作目となってより円熟してきたように思います。
普賢菩薩は時を選ばずあらゆる場所に現れて人々を救ってくださる仏様。
女人成仏を説く法華経に登場することから平安時代以降女性の信仰を集めた仏様でもあります。
そんな普賢菩薩様を乗せて悠々と歩く白象、通常直立の白象が多いのですが、こちらからではなく向こうから来て下さる御姿として現しています。
「行」の仏でもある普賢菩薩ならではの表現ですね。
先日「モネ展」に行ってきました。
ご承知の通りモネは生涯睡蓮を描き続けました。
同じ題材を研磨し続ける楽しみを作家として共感しています。
この形も四代、五代と続いていくことと思いますが、その度に新たな発見と進化を繰り返して、この普賢菩薩騎象像を研磨し続けていきたいですね。
【宮本我休制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)