京都の仏師 宮本 我休 GAKYU ガキュウ

二代目ねむり地蔵完成です。

一本の蝋燭が灯るお堂の中で読経するお地蔵さん。

お地蔵さんといえどもまだ子供 ついついウトウトしてしまい…。

合掌がくずれ眠りに落ちた瞬間を表しています。

初代を制作したのは今から9年前でした。

独立して間もない頃、幼い息子を眺めていて、この可愛さをどうにか形に残したいと思い制作したのを覚えています。

ご依頼いただき今作で二代目となります。

動物行動学者のコンラート・ローレンツ氏によると、赤ちゃん固有の形態的特徴が大人にとって「かわいい」という感情を刺激し、子育て行動へと駆り立てるそうです。

頭身が低かったり、目が大きいといった幼い動物共通の身体的特徴は「ベビースキーマ」と呼ぶそうですが、赤ちゃんの可愛らしい姿は生存戦略だったんですね。

彫っていると自然と気持ちも穏やかに、角なくまーるく丸く、かくありたいものです(^^)

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