今回一般の方からのご依頼で童子形の八臂弁財天を制作させていただくことになりました。
弁財天は七福神の1つに数えられ,福徳や財宝を授ける女神として信仰されています。
その弁財天を親しみのある童子のお姿にしてほしいということですので、先ずはラフ画を制作しあどけない少女のような像容で表してみました。
早速ご依頼主にラフ画を送りましたところ、とても気に入っていただけたようでしたのでこれから木取りをし、彫刻に入っていきます。
古くから仏は度々童子形のお姿で制作されてきました。それはわらべの純粋無垢な存在と仏の精神性とを重ね合わせたからだと思います。
私も子供を授かってからそのことに気づき、いろいろなわらべ像を制作するようになりました。すこしでも人を癒し、よりどころとなるようなわらべ像ができればいいなと思っています。
童子形の八臂弁財天の作例は少ないですが素晴らしい仏となるよう一刀一刀想いを込めて彫り進めたいと思います。