韋駄天は主に禅宗寺院で伽藍を守護する仏様として祀られています。
“韋駄天走り”という言葉があるように、足の速さは諸天中随一で釈尊の遺骨分配に際して、仏牙を盗み去った足の速い鬼を追って取り返したという話がつくられています。
そんな俊足の韋駄天様を身丈1尺、クスノキで制作しています〇
ある程度像容をイメージしながら木取りし、今回は衣をかなりたなびかせたいと思い肉厚をかなり残したまま荒彫りしていきます。
お顔の試作です〇
厳しさの中に愁いを含んだような表情にしていきたいと思います。
荒彫りが進むと少し雰囲気が出てきました〇
甲冑や衣を彫っていくと、より韋駄天さんらしくなってきました(^-^)
こねむり地蔵さんと合掌…。
お姿がかなり現れてきました◎
始めはモヤモヤとしたイメージを木の中に見出し彫り進めますが、彫っていくうちに仏様のお姿はコロコロと変化しますので仕上げ切らないと自分でも最後までお姿がわかりません…(^^;
でもこれが仏像彫刻の面白さであり奥が深いところだと思います。
制作している本人も仏様とは一期一会なんです(^-^)
これから総仕上げです。どんなお姿になりますでしょうか…。