京都の仏師 宮本 我休 GAKYU ガキュウ

トークイベント「仏教美術‐美と祈り‐」開催しました〇

3月12日(日)立命館アカデミックセンター主催の元、京都船鉾町会所にて清水寺執事補・森清顕さん、モデレーターに立命館大学教授 建築家・宗本晋作さんをお迎えしトークセッションさせていただきました。
仏教において「美と祈り」がどのように紡がれ続けてきたのか。
仏教、彫刻、建築、各分野の見地から仏教美術の過去と未来について語らいました。

仏像彫刻の観点からは儀軌と呼ばれる古典に則った造仏をどのように継承し発展させていくのか、という点についてお話させていただきました。

仏教的観点からは森さんが。

画像は清水寺西門から見る夕日です。

西門は日想観(西の空に沈む太陽を見て極楽浄土を観想する行)の聖地で、太陽が沈む位置を計算して作られる建築から古今問わず不変の美を感じます。

観音様視点から見る奥の院のお話も大変興味深かったです(^^)

長いお寺の歴史の中で「美と祈り」をどのように紡いできたのか、深い見識の中から沢山お話しいただきました。

仏像の歴史を知れば知るほど、その時代毎の美意識に即した形が造られ続けてきたことがわかります。

如来、菩薩、明王、天部、仏の階層によって表現する分量を加減する、その微妙なさじ加減をお話ししました。

古典をトレースするだけでは形骸化をまねきます。

仏教は過去のものではなく、今なお生き続けている教えです。

仏によってはその時代に生きる人の心に「刺さる」形を現さないといけないと私は考えます。

如来の造形、膝巾毛一本分広げるか否かについて熱く語るの図…。

トーク時間40分はあっという間!

ここからは守り本尊梵字彫り教室スタートです(^^)

それぞれの梵字を浮かし彫りにしていきます。

完成です!

それぞれ個性的な梵字がズラリ(^^)/

今回はなんと彫り上げた梵字に森さん自ら開眼(像に御霊を入れる法)してくださるという特別企画!

「もの」から「ほとけ」に変わる貴重な一時を体感いただきました(^^)

今回多くの方にご応募いただき抽選という形になってしまいましたが、次回またこの続きを企画できたらと考えております。

より多くの方々に「生きている仏教」そこに息づく仏教美術「美と祈り」をお伝えして継承していきたいです。

この企画の集大成も今から勝手に夢想しております(^^)

今後の展開にご期待ください☆

【宮本我休制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)

モバイルバージョンを終了