この釈迦如来像はお寺様から内持仏にとご依頼いただき制作しております。
使用した材は木曽桧。
木目が細かく均一で木肌がとても美しい木です。
これから漆を塗り、金箔を押して金色に仕上げます〇
お釈迦様は言わずと知れた仏教の開祖で実在した人物です。
他の如来と比べて少し人間味を帯びたお姿に現します。
ピッタリと体にまとわりついた薄い衣、絵画的で流れるような衣紋表現を目指しました〇
寄木を解体した状態です。
こうすることで袖の奥まで綿密に彫ることができ、それを漆箔することで、よりリアリティのある衣紋表現が可能となり、御像の完成度が高まります。
寄木のつなぎ目は『片(肩)継ぎ』といって古くから伝わる技法で塗師さん、箔押し師さんと連携して仕上げます。
また詳しい内容は追って記事にしたいと思います(^^)
仏像はこうして他の職人さんとの連携が欠かせません。
それぞれのスペシャリストが手を加えることで完成度の高い御像が生れるんですね。
これから塗師さんの手に渡り、金色のお釈迦様に仕上がります。
今から完成が楽しみです☆
【宮本工藝制作実績】http://gakyu.jp/works