ご依頼いただき在家様用大日如来像をお造りさせていただきました。
総高23cmと小さな御像になりますが、仏身の肌や衣紋、台座や光背の細部に至るまで綿密に彫り上げました。
使用した材は木曽桧。
年輪が細かく一刀削るたびに現れる美しい木肌は木曽桧ならではです。
昨今では出材が減り、大変貴重な木となっています。
大日如来は密教を象徴する仏であり、全ての仏達は大日如来の形を変えたあらわれともいわれています。
同時に太陽神を基として創造された仏様でもあり、光背は太陽を表した火炎光背となっています。
左手の第二指を伸ばし、これを右手で握る形は智拳印と呼ばれていて、この印を結ぶ姿は最高の悟りの境地を象徴するものであるといい、密教の知的な面(教相)を示しています。
先日御納品させていただき、大変喜んでいただけました(^^)
長い時間お待ちいただき申し訳ない気持ちでおりましたが、その分時間をかけて追求し尽くした甲斐がありました〇
手元を離れるのは少し寂しい気はしますが、御依頼主の元で末永くお祀りいただけることを願っております。
【宮本工藝制作実績】仏像彫刻 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)