御寺院様からご依頼いただき僧形文殊菩薩騎獅像をお造りさせていただきました。
僧形文殊菩薩騎獅像は禅宗では文殊菩薩の修行途中の姿を表し、剃髪し坐禅を組む僧形で修行僧の完全な姿として坐禅堂の中央に安置されます。
坐禅時の半眼と凛とした姿勢、堂内を咆哮する獅子の表情にこだわって制作しました。
眼はあえて切らずおぼろげに彫ることで「見るともなく見る」非思量の境地を表現しています。
お袈裟特有の張りのある質感、静かな瞑想状態とは裏腹に無秩序に波打つ衣のひだ。
静寂の堂内に咆哮する獅子。
警策の喝のような咆哮でありながら慈愛を含んだどこか憎めない表情です(^^)
今回で三作目となる僧形文殊菩薩騎獅像。
坐禅道の守護仏として末永くお祀りいただきたいです。
【宮本我休制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)