今回で二作目となる普賢菩薩「動の白象」。
普賢菩薩は時を選ばずあらゆる場所に現れて人々を救ってくださる仏様。
女人成仏を説く法華経に登場することから平安時代以降女性の信仰を集めた仏様でもあります。
そんな普賢菩薩様を乗せて悠々と歩く白象。
通常直立立ちの白象が多いのですが、こちらからではなく向こうから来て下さる有難い御姿に仕上げます(^^)
小さな像は本当に難しい…、少しのミスが大きなミスに。
取りすぎるとバランスが大きく崩れ、萎縮して取らなさすぎても美しくはならない。
彫刻はマイナスの造形です。
どこを終わりとするかは自分次第ですが、完成までヒリヒリとした緊張感が続きます。
このところ大きな像と向かい続けてきたので小仏用の創作思考に切り替えなくてはなりません(^^;
これから光背と台座(蓮華座)を制作します。
組み上げると神々しい御姿になるはず!
完成までもう少し。
【宮本我休制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)