岡山県浅口市にある曹洞宗寺院・長川寺様にて瑩山禅師像の鑿入れ式を執り行いました。
鑿入れ式とは造仏の無事を祈願すると共に、参列者の方々に実際に一刀鑿を入れていただき造仏に参加していただくという法要です。
秋晴れの元盛大なご法要となりました〇
御像となる角材に巻いた晒をほどいていきます。
瑩山禅師は鎌倉時代、曹洞宗において教団発展の礎を築いた大変尊い高僧です。
参列者の方々とのイメージ共有のため描き上げた瑩山禅師の御姿。
この木塊に一刀入れていただきます。
準備万端〇
ご法要の前に自己紹介も兼ねて20分ほど講演をさせていただきました。
この瑩山禅師像造仏にたどり着くまでの経緯を、修業時代の苦労話(本人は苦労と思っていませんが…)は一番熱が入ります(笑)
法要開始です。
厳粛な堂内に読経の音が響き渡ります。
私も良い御像ができるよう一念専心祈り続けます。
いよいよ鑿入れの儀です。
先ずはご住職から一刀入れていただきます。
記念すべき第一刀。
続いてお寺を支えてくださっている総代長様。
御檀家様それぞれ続いて一刀。
お子様も渾身の一刀!
外国からこられた雲水さんも。
国際色豊か(^^)
最後は私自ら一刀。
いよいよと身が引き締まります。
当日は100名を超える方々にご参列いただきました。
皆様の期待を背負って頑張ろう(^^)/
最後はご住職と📷
お若いのに本当にしっかりとされたご住職、自分が恥らしいくらい(^^;
今回の造仏はご住職の「押し」があったればこそ、ご期待に応えねば!
鑿入れ式はこれまで様々なご宗派や御寺院で行ってきましたがそれぞれ個性があって興味深いです(^^)
このご法要に立ち会えるのは一生のうちに一度あるかないかという大変貴重なもの、ご参列いただいた方々は鮮烈な印象として残るのではないでしょうか。
こうして一刀入れていただくと、完成しお祀りされたときに見え方が変わるものです。
自分も造仏に参加したんだと子々孫々伝えていっていただきたいですね(^^)
これだけ多くの方々に結縁を結んでいただいた瑩山禅師像です、後世に残る御像をお造りしないといけません。
頂相の名作となるよう一刀三礼励んでまいります。
やるぞ~!
【宮本我休制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)