只今、賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)という御像を修復中ですが修復前はわからなかったのですがその御像には玉眼がはめこまれていました。
それを取り外した状態がこちら↓
玉眼というのは仏像の眼に水晶などをはめこんだもので顔の中をくりぬいて内側からコンタクトレンズのように作られた水晶をはめこみます。
そこにまた内側から目を彩色し、真綿を入れ、木で押さえつけて竹クギで固定します。
この方法は古くからある技法で非常に合理的で今でも同じようにするんですね。
いにしえの技術はやはりすばらしいものがあります。
ちなみに修復前はこちら!
江戸期の作と思われますが一度修復されていて、その時塗装を剥がさず上から厚く再塗装されていたので玉眼が埋まっていました…
玉眼を入れなおすとこの御像の本来の姿がよみがえってきました。
ここからは漆を塗る作業、塗師(ぬし)とよばれる職人さんの出番になります。この修復の様子は完成次第また報告させていただきます。
完成が楽しみです〇