吉祥天とはヒンドゥー教の女神であるラクシュミーをルーツに持つ仏様です。
数ある仏様の中でも美人で端麗、唯一無二の美しいお姿をしておられます。
今回は左手に宝珠を掲げ、少しうつむき加減でそれを見つめる麗しいお姿で現しています。
像高は約20cm、材はミズメザクラを使用し小像ながら細部の彫りまでこだわって制作しました。
ミズメザクラという木はとても硬い木です。
荒彫り段階は特に削っていくのにとても苦労しますが、その分仕上がった時には細部の彫りが冴え、独特のテリがでて美しく仕上がります○
今回特にこだわったのは体のライン。
女性特有の曲線美を強調し、指先に至るまで麗しく優美なお姿を目指しました☆
末永くお祀りいただきたいです◎
仏師 宮本我休 合掌