今回は水子供養(幼くして亡くなった赤子を供養すること)の象徴佛としてお造りさせていただきました。
左手に蓮華を持ち、にっこりほほ笑んだ観音様を水面に立つわらべのお姿で現しました〇
背後から後光が射しています〇
右手に蓮華の花びらを。
ここからは構想段階のラフ画からお姿が現れてくる過程を追っていきます。
こちらは水面に見立てた台座から仏身まで一木造になっています。
一つの木塊から彫り出されるお姿はやはり神聖なものを感じます〇
私にも子がおりますが、いつも接していて感じるのは子供には子供の、大人には介入できない世界があるということ。
極楽浄土の世界にもそんな水子だけの世界があるように思います。
そこには童子のお姿をした観音様がいて、無邪気に遊ぶ水子たちを微笑みながらやさしく見守っている、そんな風景を想像してしまいます。
そういった想いから生まれたわらべ観音様です〇
末永くお祀りいただきたいです(^-^)
京仏師 宮本我休 合掌
【宮本工藝わらべシリーズ】http://gakyu.jp/works_category/warabe