香合仏とは持ち運べる仏様。
古いものは平安時代の作例も残っていますが、江戸時代には旅の無事を祈願して自分の守り本尊を携えることが流行したようです。
そういったこともあり別名”懐中仏”とも呼ばれます。
ご依頼いただき今回は聖観音像を香合仏としてお造りさせていただきました〇
使用した木材は山桜。
堅剛で目の詰まった木質は香合仏に最適な木材です〇
蓋表面には聖観音の持物である「蓮華のつぼみ」を彫り込んでいます。
香合仏は持てば持つほど手の油で艶が出て味わいが増していきます。
自分だけの仏様に育っていくというのもこの香合仏の魅力でもあります(^^)
どこに行くにも携えて、末永く大切にしていただけるとありがたいです☆
【宮本工藝制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)