ご依頼いただき観葉植物のアガベとパキポディウムを頭にのせたダルマをお造りさせていただきました。
これまで様々なダルマを造らせていただきましたが観葉植物は初めてです(^^)
ダルマ本体の色は観葉植物が置かれる空間に馴染むよう少しヴィンテージ風に仕上げています。
アガベ・ダルマ。
多肉植物ならではの質感。
パキポディウム・ダルマ。
株のトゲトゲも精巧に作ってます!
どちらも形状が独特で人気の観葉植物ですが、彫る際は細部にとらわれて写実的になりすぎないように心がけました。
というのも、このダルマ本体にあまりにリアルなものをのせてしまうと、全体の調和がとれずデザイン性を損なってしまうからです。
こういった場合は対象物を徹底的に研究し、特徴を抽出してそこを誇張します。
例えば今回でいえばパキポディウムはずんぐりとした株が特徴的ですが、その株をより太らせて丸みのある可愛らしい形にする、といった具合です。
同時に木である以上、強度の確保も無視はできません。
「デザイン性と強度のバランス」、木彫刻において追求し続けないといけない重要なテーマです。
工房立ち上げ当初から制作してきたダルマシリーズですが、ご依頼も高難易度のものばかり…(^^;
その都度試行錯誤を繰り返してきましたが、この経験が彫刻家として宝となっています。
次作はどんなダルマさんになりますやら(^^)
【ダルマシリーズ】木彫刻作品 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)
【宮本我休制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)