観音・勢至菩薩像の制作が進んでいます〇
両菩薩は極楽浄土からお迎えに来られる来迎を表しているので、少し前かがみで天衣や羽衣が風にたなびく様子を彫刻しています。
彫刻が完成し、いよいよ塗りの工程に入ります。
塗りは塗師(ぬし)と呼ばれる専門の職人さんのお仕事。
後に割れがでないよう継ぎ目に和紙をはり、下地をつけていきます。
下地作業は胡粉(貝殻の粉末)と膠(動物由来の接着剤)と墨を混ぜた粘土状のものを塗布していきます。
さらにとの粉と膠を練った下地を塗布し肉付けしていきます。
下地作業がおわれば研ぎの作業。
大小様々な砥石を駆使し、細かいところまで研いでいきます。
根気のいる作業です(^^)
研ぎ終わりました〇
これから塗師の真骨頂、漆の上塗り作業です。
この作業もお見せしたいところですが、上塗り作業は埃などがついてしまったりすると作業が台無しになってしまうので写真を撮っている余裕はありません…(^^;
画像はありませんが、上塗り作業を終え、乾燥させると・・・
こうなります!
漆黒の観音・勢至菩薩が現れました(^^)
この漆特有の漆黒と艶、見ていてうっとりとしてしまいます(^-^)
この漆黒のお姿は一時だけ、これから金箔を押し金色に仕上げます。
完成が楽しみです☆
【これまでの制作工程】http://gakyu.jp/information/works/3778.html
【宮本工藝制作実績】http://gakyu.jp/works