ご縁をいただき京都の浄土宗寺院・成就院様の観音菩薩、勢至菩薩像を制作させていただくことになりました。
制作にあたって造仏の無事を祈願する鑿入れ式を執り行うことになり、その準備として木に御姿を描き入れます。
鑿入れ式は造仏の無事を祈る法要であるとともに、参加者が一刀づつ鑿を入れていただき、造仏に実際に参加していただくことで仏様と結縁を結んでいただくことでもあります。
私自身は完成のイメージは頭の中にあるので絵を描く必要はありませんが、参加者の皆様とイメージを共有するために描き表すのです。
仏様と同じ木をお守りに入れていきます。
鑿を入れてくださった方々にお配りするためです(^^)
鑿入れ式当日です。
仏様を晒にまいて慎重に運び入れます。
御本堂に無事設置しました〇
いよいよ鑿入れ式の法要が始まります。
法要を始めるにあたってご住職のお話と私からこの法要の意義を説明させていただきました(^^)
法要が始まりました。
堂内にお念仏が響き渡ります。
法要が順次粛々と進められ、いよいよ晒をほどいていきます。
仏様の御姿の前に参加者皆様の想いが一つになります。
いよいよ実際に鑿を打っていただく時となりました。
鑿入れを始める前に手順を説明していきます。
先ずはご住職から一刀。
施主様、檀家様と続いていきます。
豪快な方、慎重な方様々です(^^)
一通り済めば最後は私が一刀。
無事法要を終えることが出来ました〇
この鑿入れ式で得た一刀の感触は必ず記憶として残るはずです。
そして完成してお祀りされたときに自分が実際に一刀入れたことで仏様の見え方はまた違ったものになると思います。
この法要を通して仏様との繋がりはもちろん、お寺様との繋がりもより一層深めていただけたら嬉しいですね(^^)
参加者の方々の想いを背負って、これから工房一丸となって造仏に励んでいきます〇
【宮本工藝制作実績】制作実績 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)