当工房では同時並行で複数の仏像の修復を行っておりますが、修復するにあたって、先ずは像を解体し、お湯につけながら塗装を剥がしていく作業を行います。
木地を傷めないように慎重に剥がしていきます。
御顔を割ると中から書が出てきました。
“大仏師” ”京ぎおん”と読めます。
この像はおそらく江戸時代の作と思われますが、その頃京都の祇園で工房を構えていた仏師の作であることがわかります。
在家様用の小さな御像も修復しています。
バラバラになった各パーツを再度接合していき、元のお姿にもどしていきます。
仏像の修復は信仰の対象としてはもちろん、文化財として後世に残していくための重要な仕事です。
労を惜しまず見えないところに如何に手を加えるか、また後世の方がこれらの像を修復されるときにこの時代の修復は素晴らしい!と思ってもらえるようにしっかりとお直ししていきます(^^)
【宮本工藝過去の修復実績】http://gakyu.jp/tag/repair_buddha