鎌倉時代創建の古刹・京都正寿院の御本尊、十一面観音立像の修復をさせていただきます。
正寿院には快慶作の不動明王坐像が伝わりますが、御本尊も慶派の特徴を有した非常に美しい立ち姿の観音像です。
継ぎ目の緩みや欠損所も多く、修復には多くの時間を要しますが、後世に良い状態で引き継いでいただけるよう慎重に修復作業を進めていきます。
台座と光背は後補と思われますが、仏身と合わせて修復を進めます。
衣にははっきりと金泥と截金が残ります。
御顔にも後補跡が見られます。
そのあたりも制作年が古いことを物語っています。
本像は木地仕上げですが、長年よく拝まれてこられたためか煤を被り全体が黒褐色に変色しています。
煤が保護剤となったためか、虫による食害の少なく木地は比較的状態が良いです。
ですが欠損個所、歪も多くも見られるため、時間をかけて御像の美観と強度を取り戻します。
※画像の転用転載は不可とさせていただきます。
【宮本我休修復実績】