京都の仏師 宮本 我休 GAKYU ガキュウ

ラジオお聴きくださりありがとうございました〇

昨日ラジオお聴きくださりありがとうございました。
限られた時間の中で、仏彫の核といえるようなものはお伝えできたかなと。
それは「失敗したなと思う時がいいものができる予兆」ということ。
失敗を取り返そうと執着すると必ず深みにはまります。
少し間をあけ見えてきた「余分」を省いていくことで失敗箇所が適正になっていく、
そうして現れた御姿は順当に仕上がったものよりも神々しい。
この阿弥陀様も※完成間近!
人は無意識に余力を残すもの。
「失敗したな」は極限まで追い込んでいるということ、なんですね。
私は彫刻を昔遊んだ「砂場の棒倒し」によく例えますが、後砂一粒取れば棒が倒れるところまで追い込む。
そこに至高の形があるんじゃないかなと。
ヒリヒリとした緊張感の中で自分を追い込み、仏を見出す。
あと砂一粒、砂一粒、とブツブツいいながら今日も平常運転です
また機会があればディープな仏彫の世界をお伝えします
※早速MBSラジオオフィシャルYouTubeにアップされてます。
ぜひ
https://youtu.be/yyO59K-TwRg
モバイルバージョンを終了