ご依頼いただいておりました阿弥陀如来坐像の修復が完了しました〇
胎内に納められていた古文書から今から358年前に造られたということがわかりました。
そこには歴史的に貴重な資料が残されていたり、今回の修復は驚きの連続でした(^^)
※以下胎内物の詳細とこれまでの修復過程です。
ここからはbefore&afterです。
長い間おそらく一度も修復されていないこともあり、かなり劣化が進んでいる状態でした。
修復にはかなりの労力を要しましたが、およそ360年前に造られた当時の神々しい御姿に戻すことが出来ました(^^)
ここからはざっと修復工程を見ていきます。
解体の際に胎内から出てきた古文書です。
内容を読み解くと歴史的にも貴重な資料でした(^^)
驚きの内容は↓↓↓
解体・洗い作業を終えた状態です。
多くのパーツで構成されています。
組み立て作業。
玉眼もしっかりと納入し直しました〇
欠損していた光背は新調しました。
木地組み立て完了。
白っぽい部分は今回新調し補填した箇所です。
塗りの作業です。
塗師と呼ばれる専門の職人さんにお願いして漆を塗布していただきます。
この塗りの工程が仏様の完成度を左右するので、時間をかけてしっかりと作業していただきました〇
漆が塗りあがりました〇
ここから金箔を押して完成です。
※箔押し作業の画像は今回は撮れず…(>_<)
今回はおよそ360年前に造られた阿弥陀様の記念すべき最初の修復となりました〇
修復をしない期間が長ければ長いほど内部の腐食が進み、現状を維持していくことが難しくなります。
できれば150年後くらいには今回のように修復をしていただき、未来永劫神々しい御姿を残していっていただきたいたいです(^^)
【宮本工藝修復実績】仏像修復 | 京都の仏師 宮本我休(GAKYU ガキュウ)