創作如意【拈華微笑】SOUSAKUNYOI NENGEMISYOU
【 平成二十九年 栃 一尺八寸(約55cm) 】
如意(にょい)とは元々孫の手の様に背中を掻く道具で、それを僧侶の方が読経や説法の際などに用いるようになった仏具のことです。
タイトルの《拈華微笑・ねんげみしょう》とはお釈迦さまが霊鷲山で会衆を前に蓮華を無言でひねったのに,その弟子迦葉 (かしょう) だけが微笑して応じたことをいいます。お釈迦さまの心中にある仏教の真理が無言のうちに伝授されたことをいうもので,特に禅宗で尊ばれる言葉です。
そんな拈華微笑という言葉に惹かれ、いつしかこの言葉をテーマに仏具を制作してみたいと思っていました。
使用した材は栃の木。木質は堅く彫るのに苦労しましたが、仕上げると独特の艶や光沢が出てとても美しい木です。
柄の部分は一木造り(一本の木から彫りだす技法)です。とても根気のいる作業でした。
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