笏 龍跡KOTSU RYUZEKI
【 平成28年 松 一尺三寸(約39cm) 】
独立して間もない頃、僧の方から松の木の枝を渡され「これで笏を」と一言。
まるで禅問答のよう。
いつも仕事をする時、目の先に置いてどのようにするか考え続けた。
するとこの木の持つ独特なうねりと木目の飛翔感が龍が通った跡の気流のうねりに見えてきてた。
刀の赴くままに気流を現し、稲妻を浮かし彫りで刻み、龍の存在を匂わせた。
そして「龍跡・りゅうぜき」と名付け「答え」とした。
※笏(こつ)とはその昔お公家さんなどか勅を読み上げるときメモがわりに使った木の板が
仏具として使われるようになったもの。
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