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ホーム > 特集 > 賀茂御祖神社(下鴨神社) 獅子・狛犬造立へ〇 > 彫刻が完成し、塗りの工程へ。

昨年より取り組んでおりました下鴨神社様の獅子・狛犬像の彫刻が完成しました。

鋭い眼光の中にも慈悲心を表現し、唯一無二の御姿に彫り現すことができたと思っています。

特にこだわったのはしなやかな筋肉の隆起。

単調にならないよう仕上げた細かな起伏はすべて意図して彫り現したものです。

漆塗りの工程ではこのわずかな起伏を拾ってもらいながら、忠実に表面を仕上げていただきます。

専門職「塗師」の腕の見せ所、期待を込めて託します。

目にはこれから玉眼を仕込みます。

水晶で輝く眼光、楽しみです。

この獅子狛犬像は下鴨神社に新造される祈祷殿に安置されます。

7月の竣工に向け完成を目指します。

ここから漆を塗る作業に入ります。

先ずは木地固めとして全体に生漆を刷り込んでいきます。

こうすることで後の表層の美観と強度を高めることができます。

使用する漆はすべて貴重な国産漆。

今では国産漆の流通量は10%以下となっていますが、そんな貴重な漆で全て仕上げていきます。

生漆を刷り込んだだけの状態もまた趣があって良いもんだなと。

この状態も見納め、いよいよ漆黒に仕上げます。

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Profile

宮本 我休GAKYU MIYAMOTO

京都生まれ。 学生時代に服飾を学び、卒業後京都の仏像彫刻工房にて仏像の彩色を手掛けたことをきっかけに仏像彫刻の世界に入る。 9年間の修行の後、平成27年4月独立。 京都・西山に工房を構え「宮本工藝」を設立し、日々仏像・仏具、 その他木彫刻全般の研究、制作に励む。 学んだ服飾技術を活かし、リアリティのある衣文表現を得意とする。(京もの認定工芸士認定番号第128号)

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