我休GAKYU

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ホーム > 特集 > 賀茂御祖神社(下鴨神社) 獅子・狛犬造立へ〇 > 箔押し工程。

漆が塗り終わり、箔押し工程に入ります。

獅子は金箔で金色に、狛犬はプラチナ箔で白銀に仕上げます。

日本で最後の一人となった金沢の箔打ち師・高橋さん作の貴重なプラチナ箔を使用しました。

箔の上に更にプラチナ粉を撒いて艶消しで仕上げます。

この技法は「拭い粉」と呼んでいて、仏像の肌などにこの技法を使います。

箔を押し、その上に粉を撒くわけですから手間もコストも通常の倍以上かかりますが、その分表面の起伏や陰影がはっきりし、落ち着いた輝きとなります。

筋肉や皮膚の質感にこだわった今作においては最上の技法です。

金箔は漆を接着材に貼りつけます。

1万分の1ミリほどの金箔は接着面の状態、漆の塗り跡を容易に透かしてしまう。

塗布した漆はギリギリまで拭き取り、貼るタイミングをはかります。

箔押しは金箔を貼ることよりも漆を拭き取る加減に真髄があると教わりました。

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Profile

宮本 我休GAKYU MIYAMOTO

京都生まれ。 学生時代に服飾を学び、卒業後京都の仏像彫刻工房にて仏像の彩色を手掛けたことをきっかけに仏像彫刻の世界に入る。 9年間の修行の後、平成27年4月独立。 京都・西山に工房を構え「宮本工藝」を設立し、日々仏像・仏具、 その他木彫刻全般の研究、制作に励む。 学んだ服飾技術を活かし、リアリティのある衣文表現を得意とする。(京もの認定工芸士認定番号第128号)

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