Part 6
箔押し工程。
賀茂御祖神社(下鴨神社) 獅子・狛犬造立へ〇
Index目次
- Part 9獅子狛像無事御奉納です。
- Part 8白銀の狛犬完成です。
- Part 7金色の獅子完成です。
- Part 6箔押し工程。
- Part 5塗りの工程が完了しました。
- Part 4彫刻が完成し、塗りの工程へ。
- Part 3第一刀。
- Part 2獅子狛塑像原型完成です〇
- Part 1賀茂御祖神社(下鴨神社) 獅子・狛犬造立へ〇
漆が塗り終わり、箔押し工程に入ります。
獅子は金箔で金色に、狛犬はプラチナ箔で白銀に仕上げます。
日本で最後の一人となった金沢の箔打ち師・高橋さん作の貴重なプラチナ箔を使用しました。
箔の上に更にプラチナ粉を撒いて艶消しで仕上げます。
この技法は「拭い粉」と呼んでいて、仏像の肌などにこの技法を使います。
箔を押し、その上に粉を撒くわけですから手間もコストも通常の倍以上かかりますが、その分表面の起伏や陰影がはっきりし、落ち着いた輝きとなります。
筋肉や皮膚の質感にこだわった今作においては最上の技法です。
金箔は漆を接着材に貼りつけます。
1万分の1ミリほどの金箔は接着面の状態、漆の塗り跡を容易に透かしてしまう。
塗布した漆はギリギリまで拭き取り、貼るタイミングをはかります。
箔押しは金箔を貼ることよりも漆を拭き取る加減に真髄があると教わりました。
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