Part 8
白銀の狛犬完成です。
賀茂御祖神社(下鴨神社) 獅子・狛犬造立へ〇
Index目次
- Part 9獅子狛像無事御奉納です。
- Part 8白銀の狛犬完成です。
- Part 7金色の獅子完成です。
- Part 6箔押し工程。
- Part 5塗りの工程が完了しました。
- Part 4彫刻が完成し、塗りの工程へ。
- Part 3第一刀。
- Part 2獅子狛塑像原型完成です〇
- Part 1賀茂御祖神社(下鴨神社) 獅子・狛犬造立へ〇
金色の獅子に対してこちらは白銀の狛犬です。
こちらはあたりを警戒しているようなイメージ、臨戦態勢が整った獅子に対して、少し緊張感のほぐれた筋肉表現です。
違いが分かりにくいかもしれませんが、作者としてはそこまで意識しているんです…。
日本で最後の一人となった金沢の箔打ち師・高橋さん作の貴重なプラチナ箔二度押しし、その上に更にプラチナ粉を撒いて仕上げてます。
非常に贅沢な仕様ですが、今回の狛犬を表すには欠かせない工程です。
毛の色は金地に緑の獅子に対して、狛犬は銀地に青。
この独自の角は賀茂御祖神社(下鴨神社)本殿にお祀りされているおよそ150年前に造られた狛犬のものと同様です。
鋭利に削られたような形状は他に作例が見られず、賀茂御祖神社独自の表現と考えられます。
制作当初はこの独特な角が馴染むかどうか心配でしたが、今となってはこの角でしか表現できない狛犬になったと思います。
金と銀、二尊一対の獅子狛完成です。
この獅子狛像制作を進めていくうえで、材料の産地を巡り、職人を訪ね、日本の奥深さを知りました。
また、技術継承の難しさ、伝統工芸の在り方についても考えさせられました。
ですがこの令和の時代において最高の獅子狛像を現すことができたと思います。
納品までの僅かな時間、余韻に浸ります。
仏像・位牌の彫刻・修復、木彫に関するお問合せ
075-202-2292
平日9:00~17:00(定休日:日祝)宮本工藝
メールは24時間受け付けておりますのでお気軽にお問合せください。