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ホーム > 特集 > 火災で燃え残った木材から釈迦如来を彫像する > 台座が完成しました。

今回制作したお釈迦様が乗られる台座は”大仏座”といって上から順に蓮華、反花(かえりばな)、框台といパーツで構成されたものをいいます。

蓮華は泥から美しい花を咲かせるハスの花、反花はそのハスの花が満開になったところを、框台は泥沼の水面を表すとされています。

仏教美術では度々用いられるハスの花ですが、よどんだ泥の中から美しい花を咲かせる蓮にどんなにすさんだ心にも美しい仏性があるという意味を込めたのかもしれません。

今回はその台座にある仕掛けを作りました。それは施主様の未来の御子孫に向けてどういった経緯でこのお釈迦様を建立したのかなど想いを手紙にして納入するというものです。

古い仏像を修復するときに稀に中からいろいろな納入品が見つかることもあります。時に仏像はタイムカプセルのような役割をすることもあるんですね。この御仏像に納入した手紙も遥か先の未来で御子孫の目に触れるように願っています。

 

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Profile

宮本 我休GAKYU MIYAMOTO

京都生まれ。 学生時代に服飾を学び、卒業後京都の仏像彫刻工房にて仏像の彩色を手掛けたことをきっかけに仏像彫刻の世界に入る。 9年間の修行の後、平成27年4月独立。 京都・西山に工房を構え「宮本工藝」を設立し、日々仏像・仏具、 その他木彫刻全般の研究、制作に励む。 学んだ服飾技術を活かし、リアリティのある衣文表現を得意とする。(京もの認定工芸士認定番号第128号)

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