Part 8
台座が完成しました。
火災で燃え残った木材から釈迦如来を彫像する
Index目次
- Part 1どのようにして”仏”が生まれるのか
- Part 2焦げた所をノミでそぎ落とす
- Part 3仏像を彫像する前に執り行うノミ入れ式
- Part 4ようやく彫刻スタートです
- Part 5先立ってお位牌を製作
- Part 6彫刻が進みお姿が見えだしてきました
- Part 7荒彫りを終えこれから総仕上げへと進んでいきます。
- Part 8台座が完成しました。
- Part 9‟光焔” 釈迦如来立像 無事完成致しました。
- Part 104月8日お釈迦様の誕生日に開眼法要を執り行いました。
今回制作したお釈迦様が乗られる台座は”大仏座”といって上から順に蓮華、反花(かえりばな)、框台といパーツで構成されたものをいいます。
蓮華は泥から美しい花を咲かせるハスの花、反花はそのハスの花が満開になったところを、框台は泥沼の水面を表すとされています。
仏教美術では度々用いられるハスの花ですが、よどんだ泥の中から美しい花を咲かせる蓮にどんなにすさんだ心にも美しい仏性があるという意味を込めたのかもしれません。
今回はその台座にある仕掛けを作りました。それは施主様の未来の御子孫に向けてどういった経緯でこのお釈迦様を建立したのかなど想いを手紙にして納入するというものです。
古い仏像を修復するときに稀に中からいろいろな納入品が見つかることもあります。時に仏像はタイムカプセルのような役割をすることもあるんですね。この御仏像に納入した手紙も遥か先の未来で御子孫の目に触れるように願っています。
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