板橋興宗禅師は大本山総持寺の貫首、曹洞宗の管長職を務められた方で、晩年は福井県御誕生寺で修行僧と共に只管打坐の日々を送られながら今から5年前にご遷化されました。
この度御誕生寺様からご依頼いただき、板橋禅師の頂相彫刻をお造りさせていただくこととなりました。
先ずは油土による原型制作を開始しました。
生前お会いしたことがなかったので、近しい方からお人柄をお聴きしたり、著作を拝読したりして人物像を固めていきました。
気づけば著作は何度も繰り返し拝読し、すっかり禅師様のファンになっていました…。
禅師様は大本山総持寺から錫を越前市の御誕生寺に移され、溢れ出す人徳に人は集まり、立派な伽藍となって、今では禅師様が愛された猫のお寺として全国的に有名になっています。
まるで江戸時代の禅僧・沢庵禅師のようです。
そういったお人柄をどのように表現し、形として表すか、大変難しい制作となりそうです。
お姿はやはり愛され続けた坐禅の型。
深く長い一呼吸一呼吸を大切に禅定される様子です。
資料として集めた写真にはニコニコ笑顔の禅師様がほとんどですが、その中にも禅僧の厳しさを垣間見るようなお姿もありました。
凛と張り詰めた僧堂にご安置されるということで、先ずはそのお姿を原型で表してみることにしました。
ただあくまでも原型ですので、これから一番近くで接してこられたお寺様にご意見伺いながら、自分は手足となって一緒に造り上げていきたいと考えています。
鎌倉時代曹洞宗第四祖である瑩山禅師の頂相が石川県永光寺にあります。
それはまるで生き写しのようなリアリティと人を惹きつける魅力を備えた頂相彫刻の名作で、ご遷化間もなく造られたのではないかといわれています。
今回の板橋禅師像も生前親交のあった方々の視点が鮮明な時に造り上げることとなります。
そういった有難い機会を最大限活かしながら、板橋興宗禅師頂相彫刻の秀作として代々受け継がれていく御像を現わせるよう制作に励みます。
只々リアルな彫像を造りたいとは思いません。
息遣いを感じるような実在感はもちろん、自分は仏師として、そこに神仏性を現したい。
とても難しい挑戦となりますが一刀三礼刻んでいきます。
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