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ホーム > 新着情報 > 制作・修復 > 弥勒菩薩像が完成しました〇

静岡県富士宮市の日蓮宗寺院・法典寺様からご依頼をいただき、境内にあります納骨堂『弥勒の丘』の御本尊として弥勒菩薩像を謹刻させていただきました〇

弥勒菩薩様はお釈迦様の次に悟りを開かれることが決まっているとても位の高い仏様なのですが、なんと56億7千万年後にこの人間界に現れ、悟りを得て世を救ってくださるのです。

なんとも気が遠くなる年数ですが…、それまでは兜率天というところに住んでおられて修行をしながら世の人々を見守って下さっています。

要は56億7千万年という数字は永久を意味していて、今回は悟りを開く前(菩薩)の御姿でお造りしたので、「菩薩」から悟りを得られた「如来」になられてからも永久的に守っていただけるという意味では永代供養の納骨堂に最適な仏様なのです(^^)

【これまでの制作工程】①https://gakyu.jp/information/1986.html

安置される納骨堂『弥勒の丘』の背後には富士山が雄大にそびえ立っています。

通常仏様の背後には「光背」と呼ばれる仏身を引き立てる荘厳具が付きますが、今回はその光背を付けていません。

それは背後の富士山をその光背としているからです。

これはこの納骨堂『弥勒の丘』でしか表現できない様式なのです。

唯一無二のとても贅沢な光背ですね(^^)

それだけに光背の富士山の雄大さに負けないよう、仏様は台座共にどっしりと少し重量感をもたせてお造りしました。

納骨堂にお参りに来られた方にそっと寄り添うように一歩前に踏み出した動きのある表現です(^-^)

【これまでの制作工程】②https://gakyu.jp/information/1996.html

遥か先、56億7千万年先を見据える深遠な眼差しです。

仏像彫刻で最も難しいのはやはり御顔です。

今回は理想とする穏やかな菩薩様の表情を表すことができました〇

【これまでの制作工程】③https://gakyu.jp/information/works/4245.html

ここからは先日執り行われた開眼法要の様子です〇

前日まで台風の影響による荒天から一転、法要当日は台風一過で晴天に恵まれました(^^)

富士山も良く見えています。

本堂にて仏様に御霊を入れる開眼法要です。

日蓮宗の法に則った法要で執り行われ、宗派特有の「木剣」と呼ばれる法具の音や「南無妙法蓮華経」の声色が堂内に響きわたります〇

法要が無事執り行われ、本堂から納骨堂に仏様を移します。

持ち慣れているはずですが、お性根が入ると緊張のせいかずっしり重く感じます(^^;

 

無事移し終えました〇

逆光で写真では映りきれていませんが、仏様の背後には富士山が悠々とそびえ立っています。

檀信徒の方々が順に手を合わせてくださいます。

小さい子まで! かっかわいい…(^-^)

最後はご住職。

こちらは後日お寺様が撮って下さった写真。

背後には綺麗に富士山が映っています〇

夕方にはなんと赤富士に!

富士山に魅了されるのはやはり日本人のDNAでしょうか…。

美しすぎてボ~と見とれてしまいます(^^)

兵庫県の浄土寺には鎌倉時代、快慶作の阿弥陀三尊が安置されていますが、こちらは仏様を背後から西日で光り輝かせるよう建物が工夫されていて、建物共に国宝に指定されています。

このように古くからその土地や場の状況を利用して仏様をより引き立てるという試みは度々行われてきました。

今回富士山を光背に見立てた弥勒菩薩像を造る、という前例のない試みでしたが、全ての事が上手く運び、この場でしか表現できない唯一無二の仏様になったと思います〇

この特別な場所で遥か先の未来までお祀りいただけることを願っています(^^)

【宮本工藝制作実績】https://gakyu.jp/works

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